2026.10.8

バングラデシュ・ダッカ郊外にある「バスタ高校」で、新しい校舎を建てるプロジェクトが始まりました。 この学校には、400名を超える子どもたちが通っています。
しかし今の校舎は教室が足りず、モンスーンの時期には、壊れた屋根から雨水が入り込むこともあります。 そんな子どもたちが、毎日安心して学べる場所をつくるために。 老朽化した校舎に代わる、新校舎の建設に取り組みます。
バスタ高校があるのは、ダッカから約60km、車で2時間半ほど離れたダムライ郡。
2016年の設立以来、地域の子どもたちにとって大切な学びの場となってきました。 学校の記録(2019年時点)では、在籍する生徒は471名。女子273名、男子198名の生徒たちを、13名の教員が支えています。



たくさんの子どもたちが通う一方で、学校の環境には大きな課題があります。 校舎は、トタン屋根の古い小屋が2棟と、コンクリート造の建物が1棟。 生徒数に対して教室が足りず、年齢の異なる子どもたちが、ひとつの教室で一緒に授業を受けなければならないこともあります。
さらに、モンスーンの時期になると、破損した屋根から雨水が教室へ。 雨に濡れながら過ごさなければならないこともあります。
トイレも、全校でわずか3つしかありません。 トタン小屋のうち1棟は、すでに使用できない状態で放棄されています。 子どもたちが学びたいと思っていても、それを受け止める「場所」が足りていない。 それが、バスタ高校の今の状況です。

この環境を変えていくために、新校舎の建設プロジェクトが動き始めました。
老朽化した校舎の解体工事が進められ、現地では作業員の方々が瓦礫の撤去にあたっています。 跡地には約3,400㎡(現地で使われる単位で84デシマル)の敷地があり、この場所に新しい校舎を建設します。
ただ建物を新しくすることが、このプロジェクトの目的ではありません。 雨の日でも安心して授業を受けられること。 一人ひとりが、落ち着いて学べる場所があること。 そして、「学校へ行きたい」と思った子どもたちが、その気持ちを諦めなくていいこと。 新しい校舎が、そんな当たり前の学びを支えられる場所になればと考えています。



| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 9月末 | 解体工事 完了予定 |
| 10月2日(金) | 新校舎の建設開始 |
| 12月末 | 校舎の建設完了予定 |
| 2027年1月初め | 新校舎での授業開始 |
| 2027年3月初め | 最終の塗装工事 |
これから校舎が少しずつ形になっていく様子も、現地から届く写真とともに、お伝えしていきます。
雨の日も、暑い日も。 子どもたちが安心して学校へ通える教室を。
新しい校舎は、今ここで学んでいる子どもたちだけのものではありません。 これからこの地域で育ち、学校へ通う子どもたちへと受け継がれていく、新たな学びの場所でもあります。
2027年1月には、この新しい校舎で授業が始まる予定です。 何もなかった場所に校舎が建ち、そこに机が並び、子どもたちの声が響くまで。 完成までの歩みを、ぜひ一緒にあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。